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歴史と本と翻訳と ~つばめ翻訳~

個人事業者つばめ翻訳。翻訳をめぐるあれこれを書いたり、海外記事を翻訳したりしています。

テーマのひとつ

先日、翻訳フォーラムのウェビナー「翻訳者のなり方・続け方」を拝聴しました。
その中で、「1時間話せるくらい好きなものがあるといい」というお話があり、SNS上でも翻訳者の方々からの「自分はこれなら1時間話せる」という書き込みが続いています。
色々好きなものはあるけれど、今の私には1時間話せるほどの知識や信頼できる情報の裏付けがないな…と思っていたのですが、1つ自分の中で人生のテーマになっているようなものがありまして、数年間放っていた本ブログの過去記事にもまとめたことがないようだったので、ちょっと書いてみようと思います。

私にとってのテーマというのは、19世紀のラティーナ(ヒスパニック系の女性)です。

大学の卒業論文で、19世紀の米国南西部におけるラティーナの暮らしぶりについて書き、女性参政権運動などの先頭に立っていた白人の中流階級の女性たちが唱えたシスターフッドの概念が、本当にラティーナにも通じるものなのか、という問いかけをしました。当時のラティーナは農業などを中心に比較的自立して生活していたように私には思え、女性の社会的立場の向上を訴えるために女性を一枚岩のようにとらえるのは白人中心的だったのではないか、と考えていました。

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翻訳フォーラム・レッスンシリーズ#4に参加して

訳出のバリエーションづくり~訳例カード・ワークショップ」に参加してきました。

タイトルにもあるとおり、
mostの訳例カードを使ったワークショップが中心になるのかなと思って参加しましたが、
何よりもまず印象に残ったのは「日本語も述語(動詞)を見る」ということです。
英語では文の構造をつかむためにまず動詞を探すのがくせになっていましたが、
母語である日本語の動詞を見ようと意識したことはこれまでなかったような気がします。

動詞を核として、その他の要素(主語や目的語)がどうくっつているのかを考える。
動詞以外の要素のくっつき方がすなわち文章のバリエーション。
そのバリエーションを幾通りも考える練習の段になって
ようやく出てきたのがmostの訳例カードでした。

訳例カードを使ったワークでも頭を使いましたが、
それよりも前に、日本語の文章の動詞(述部)を探す練習ですでに手が止まりがちに。
今までいかに日本語の細部に意識を払っていなかったかを痛感しました。

これまでに参加した翻訳のセミナーや勉強会の中心テーマの多くは英語でしたが、
今回のレッスンで組み合った相手は日本語でした。
日本語が好きで英日翻訳に携わっている自分にとって、とても刺激で楽しいレッスンでしたし、
「翻訳のレッスン」を読むだけではなく、実地レッスンを受講するとやはり理解度が違いました。

翻訳の学習を始めたころは
「いかにきれいな読みやすい日本語を書くか」ということばかりを意識し、
原文への忠実さが甘かった時期がありました。
実際の仕事では、日本語のなめらかさよりも原文に即した文章が必要とされることも体験しました。
それらを経た今、このレッスンに参加し、
日本語でまともな文章を書くためのシステマチックな方法をならったことで、
また一歩前に進めると思います。

さきのさん、翻訳フォーラムのみなさん、めだかの学校のみなさん、
本当にありがとうございました。

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翻訳フォーラム・レッスンシリーズ#4

今週日曜日、29日に開催される翻訳フォーラム・レッスンシリーズ#4
訳出のバリエーションづくり~訳例カード・ワークショップ」に申し込みました。

「翻訳フォーラムのレッスンって、プロ向けで難しいのでは?」
というお声も聞かれるそうで、
レッスンへの参加は今回が初めてとなる私もちょっと緊張しています。

でも、これまでに翻訳フォーラムのみなさんのお話を何度かうかがい、
決してプロだけを対象にした内容ではなく、
むしろ翻訳学習中のころに自分が聞きたかった、と思うようなお話が多いと感じています。
特に、翻訳の基本的な心構えや、調べ物・辞書などについての知識は、
学習をはじめたもっと早い段階でお聞きする機会があったら
もしかしたら現在がもう少し違っていたかもしれない、と思います。

今回の講師高橋さきのさんのお話は、
これまでJATやシンポジウムなどでもうかがったことがあります。
さきのさんのお話は、私には難しく感じられるときもありますが、
日本で翻訳をするために欠かせない土台を作ってくださる内容であり、
自分にとって必要不可欠な要素であると感じています。
今回のレッスンに参加することで、
さきのさんのお考えをまたさらに吸収できたらいいなと思っています。

「訳例カード・ワークショップ」のお申込みは27日(金)18時までとのことです。
※期限を修正しました。


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1913年のWebster's Dictionary

現在、翻訳会社からいただく仕事と並行して、
ノンフィクション書籍の下訳を担当しています。

その原文に19世紀に書かれた文章の引用があり、
あれこれ辞書を引いてもどうしてもわからない部分がありました。

そこで思い出したのが、
翻訳のレッスン」の中で深井先生が挙げられていた
Webster(ウェブスター)の1913年版の辞書。
引用箇所と時代が近いので、
もしかしたら当時の定義がヒントになるかもしれないと思いました。

著作権が消滅していて、ネットからダウンロードできるとのことだったので、
どれどれと検索してみると、ありました。
しかも、自分で先日導入した辞書ブラウザ、EBWinで使えるデータが!!
Webster's 1913 (EPWING)
データで検索できるだけでもありがたいと思っていたのですが、
自分のPCにダウンロードして辞書形式で見られるなんて感激。

すぐにダウンロードして引いてみました。
すると、原文で悩んでいた単語の定義も
確かに現在の英英辞書と違っていました。
残念ながら、以前の定義がわかっただけでは
原文の謎は解決できなかったのですが、
100年経つと辞書の定義は変わるものだということを
身をもって実感しました。

持っている辞書でも
古語表現や文語表現が載っている単語もあるので、
古い定義の要素も最新版に含まれているのだと思い込んでいて、
古い時代のものを訳すときに
原文と近い時代の辞書を引くことの有用性に今まで気づいていませんでした。
反省…。
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翻訳フォーラムのシンポジウム&大オフに行ってきました。

東京で行われた翻訳フォーラムのシンポジウムに参加してきました。

以前参加したIJETではたくさんの教室で同時に複数のセミナーが行われたので、
コマが重なって残念ながら聞けなかった内容もありましたが、
今回は大学の一教室だけでの開催。
4人の先生方の講演+ワークショップの発表会を
腰を据えてじっくりうかがうことができました。

講演1:井口耕二さんの「体育会系翻訳トレーニング論」では
「地味な基礎練習」が自分に欠けていることを反省。

講演2:深井裕美子さんの「翻訳を始めよう」では
「仕事の引き受け方、打診時の注意点」を再確認。
仕事の断わり方、提案の仕方、自分の得意分野の売り込み方。
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