歴史と本と翻訳と ~つばめ翻訳~

個人事業者つばめ翻訳。翻訳をめぐるあれこれを書いたり、海外記事を翻訳したりしています。

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The Taming of the Queen (読書の記録)

フィリッパ・グレゴリーのThe Taming of the Queen(仮訳:王妃の調教)をようやく読み終わりました。
『ブーリン家の姉妹』の作者の本です。
the-taming-of-the-queen-9781476758794_lg.jpg
(※画像は版元よりお借りしました。)

今作の主人公はヘンリー8世の王妃キャサリン・パー。
ヘンリーの6人の妃のなかで唯一生き延びた人物です。
主人公は生き延びるし、年老いたヘンリーも少しは丸くなっているだろうと思って
ある程度明るい内容を想像して読み始めたら、逆にとんでもなく恐ろしい本でした。

フィリッパ・グレゴリーの作品は何冊も読んできましたが、
作中の「いい時期」と「悪い時期」の描写の落差にいつも圧倒されます。

王に愛され、宮中でかしづかれる
主人公にとっての「いい時期」の描写には黄金色の輝きを感じます。
主人公と一緒になってその明るさを味わっていると、
突然暗黒の世界に突き落とされて心臓がぎゅっとなる。
味方だった人が敵になり、侍女が減っていき、王と会えなくなっていく。
『ブーリン家の姉妹』から続いている
このThe Plantagenet and Tudor Novels(プランタジネットとチューダーの物語)シリーズでは、
そうやってどの主人公も黄金色のしあわせを感じたあとに暗闇でもがき、
そして命を落とす人が大半です。

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