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つばめ翻訳のブログ

在宅フリーランスで翻訳業をしています。翻訳の仕事、勉強、イベント、読書と言葉について書いています。

映像翻訳のワークショップ

映像翻訳ワークショップ 「あの名作に字幕をつけよう!」に参加しました。

先日、アメリアの翻訳トライアスロンで初めて字幕翻訳の課題に取り組んだときに、台詞の核をつかみにいく感覚がとてもおもしろかったので、このタイミングで今回のワークショップに参加することができ、とても幸運でした。

現役の字幕翻訳家と字幕制作ディレクターの先生方がお越しくださり、劇場映画の字幕を中心に、ハコ台本作りの流れから映画および映像翻訳業界を取り巻く昨今の状況まで、幅広くお話してくださいました。映画の配給においては、最低限でもフィルム代+宣伝費を補う収益が必要だという「商売性」、そして海外と日本で公開時期をあまり離さずに映画のフレッシュさを損なわないようにする「芸術性」が要だというお話が特に印象的でした。映像翻訳は訳出期間がせいぜい1~2週間ととにかく短期決戦になるときが多く、体力勝負のお仕事とのことでした。

ハコ台本と文字数の字幕ルールの説明の後には、実際に『ローマの休日』の一場面をみんなで訳出。1分足らずの短い場面でも30分の制限時間の中では納得いくまで表現を吟味することはできませんでしたが、参加者の訳を字幕制作ソフトSSTで実際に映像に当てはめて流してくださったので、自分の名前が翻訳者として画面に映るのを見てちょっぴり気分が高揚しました。

対面式のイベントはなかなか開催が難しい状況のなかで、地方では珍しいこのような貴重なワークショップが実現したのは、会場となった木下惠介記念館の職員の方のご尽力があってのことだったようです。大学院まで進んで映像監督等について専攻し、映像翻訳も学んだ後、映画のキュレーションや映画で人と人をつなぐことに関心を持ち、記念館の仕事に就かれたのだそうです。中国語、英語、日本語が堪能でいらしたので、何らかの形でしず翻にも参加していただけたらいいなと思いました(コロナ対策もあり、直接ご挨拶はできなかったのですが)。

直接会場に出向く翻訳関連のイベントに参加するのは産後初めてで、実に3年ぶりでした(前回は出産前の11月にあったしず翻の勉強会)。Zoomなどの恩恵で地方に住んでいても色々な講座やイベントを視聴することができるようになりましたが、会場でプロの翻訳者の方のお姿を直接拝見できるとやはり刺激を受け、また今日からがんばろうと力をいただきました。

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