fc2ブログ

つばめ翻訳のブログ

在宅フリーランスで翻訳業をしています。翻訳の仕事、勉強、イベント、読書と言葉について書いています。

日本通訳翻訳フォーラム2021を拝聴しました。

8月に開催された日本通訳翻訳フォーラム2021(JITF2021)の動画を、9月いっぱいまでかかって拝聴していました。

仕事などでリアルタイムではほとんど見られなかったのですが、見逃し配信期間を長く設けてくださったおかげで、当初から拝聴したいと思っていたセッションはなんとかほぼすべて(全40セッションのうち24個)追いかけることができました。

日本会議通訳者協会(JACI)が主催してくださったイベントですが、翻訳者の方のものだけでなく、通訳者その他の方によるセッションもどれも軒並みとてもおもしろく、知的好奇心をくすぐられるものばかりで、次の日からすぐに仕事に取り入れてみようと思うヒントがたくさんありました。

私が拝聴できたセッションは下記の通りです。
蔭山歩美さん&ジョナサン・M・ホール さん 「ペアで仕上げる英語字幕 前・後編」
武田珂代子さん 通訳の歴史と戦争ーその今日的意義
三浦真弓さん オペラの対訳・字幕・訳詞 ~「―分野・多言語対応」という翻訳キャリア~
角敦子さん 『図説 狙撃手百科』、さあどう訳そう?――軍事翻訳とお役立ちソース
丹埜段さん 通訳者・翻訳者の市場価値
渡邉ゆかりさん 翻訳者になるため、続けるためのヒント
矢能千秋さん 「出版、夢だよね」と言ったあの日から、『きみがまだ知らない恐竜』シリーズが出るまで
白倉淳一さん はじめての元請
豊田憲子さん 機械には無理!だからこそ意識したい「論理的・批判的」思考
倉林秀男さん オスカー・ワイルドで学ぶ英文法
木村由貴子さん 翻訳者からの起業と地方エージェントの挑戦
安達眞弓さん レッド・ステイツをピンクに染めるお仕事-『クィア・アイ』ファブ5メンバー2名の半自伝を訳して
今井むつみさん 言葉と思考-ことばは思考にどのような影響を与えるのか
星野靖子さん 翻訳・通訳の調べ物とコーパス最新事情
吉川美奈子さん ドイツ語字幕翻訳の世界~英語以外の作品を訳すということ~
宮崎伸治さん 自己PRの方法と出版契約の考え方
ヘレンハルメ美穂さん 修行時代から現在まで~北欧翻訳事情
金水敏さん キャラクターを翻訳する ―村上春樹作品を中心に―
鴻巣友季子さん&井口富美子さん 翻訳の深読み、浅読み
井村千瑞さん 日本語版吹替翻訳 字幕と何が違う? 吹替翻訳の楽しさ

お忙しいなか講師を引き受けてくださったみなさま、このようなすばらしいイベントを企画・運営してくださった日本会議通訳者協会のみなさまに深く御礼申し上げます。ありがとうございました!

読んでくださってありがとうございました。
読んだよ代わりにポチッといただけるとうれしいです。
にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へ
にほんブログ村

スポンサーサイト



PageTop

文芸翻訳講座のこと

文芸翻訳講座の第1回の授業をオンラインで受けました。終わった後は、翻訳フォーラムや翻訳祭でお話を聞いた後と同じく、知恵熱が出たようになりました。


プロの翻訳者のお話を生でうかがう時間はいつも刺激に満ち溢れています。先生の解説と自分の訳した文との差、読み取れていなかった原作者の意図、原文に忠実かつ日本語で違和感のない翻訳にする技、自分の訳のどこを直せばいいのか、などを考えながら言語化してメモを取りながら授業を聞くのは、とても頭を使います。ひとりでじっと翻訳しているときとはまた違う頭の使い方です。他の方の訳文のすばらしさに感銘を受けたり、先生のご指摘を聞いて私も同じところができていなかったなと感じたりするのも、双方向の授業ならではでした。自分の翻訳はまだまだだと思っているので落ち込みはしませんでしたが、「こんなところを読み取れていなかったなんて!」と画面の前で何度も頭をかきむしりたくなりました。


これまでは対面式の授業や講演は単発でしか参加したことがなかったので、今回の文芸翻訳講座では「次の課題ではこうしよう」、「次はこの点でちゃんと改善・成長を見ていただけるようにしよう」と「次回」に向けて考えられるのがとてもうれしく、やりがいを感じます。連続講座ならではです。


授業中は走り書きをするので精一杯だったので、先生が特に指摘してくださった箇所の原文を書き出して、解説をノートにまとめました。後日、先生が直筆で赤字を入れてくださった訳文も返ってくる予定です。


出版業界全体のお話や先生愛用の資料のご紹介もあり、四方山話的な部分にも双方向の授業のよさを感じました。今はオンラインですが、対面式になって社会の状況も許せばみなさんで食事をしながら情報交換も行われるようで、それもこういうクラスに参加する醍醐味だなと感じました(都内で開講されるので、そこに参加するのは私は難しそうなのですが)。


定例トライアルなどは受けていましたが、双方向で原文を解説していただく授業を受けるのは数年ぶりなので、久々にその楽しさを味わっています。

PageTop