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つばめ翻訳のブログ

在宅フリーランスで翻訳業をしています。翻訳の仕事、勉強、イベント、読書と言葉について書いています。

海外のウェビナーを視聴してみました。

 
アメリカのHawk Mountain自然保護区という施設が野鳥に関する無料のウェビナーを開催するとSNSで知り、海外の愛鳥家の様子を少しでも知りたいなと思って申し込んでみました。
 
ウェビナーのタイトルは、”Birdability: Birding Is for Everybody and Every Body!"。調べてみると、Birdabilityとは非営利団体の名称で、さまざまな心身の事情で外に出かけるときに工夫が必要な人をはじめ、人種や性別、性的指向等にかかわらず、だれもがバードウォッチングを楽しめるようにするための活動を行っているとのことでした。
 
ウェビナーの詳細をざっとしか読んでいなかったため、始まる前は、上記のような事情があっても野鳥観察を楽しむ方法などが紹介されるのかなと思っていました。でも実際は、あらゆる愛鳥家に楽しんでもらうために施設がどんな工夫をするといいか、そのためにどんな考え方・視点を持つといいかという、どちらかというと施設を管理する側の人たちに向けた内容でした。とはいえ、inclusive(包括的な)やdiversity(多様性)といったキーワードをアメリカの人たちが実際にどのように仕事に落とし込んでいるかを知る、貴重な機会になりました。
 
特に印象に残ったのは、「birding(バードウォッチング)は『野鳥を愛でる』という単純なもののはずなのに、愛鳥家コミュニティの中にヒエラルキーが存在する。これを取り除いていきたい」と話されていたことです。そのヒエラルキーをなくすひとつの方法として、birdingの関連用語を再定義し(例:bird watcher→birder[目が見えにくい人のことを考えて])、bird walk→bird outing, field trip etc.[歩かない人のことを考えて])、ただ包括的であろうとするのではなく、だれも排除しないという意志を持つこと(intentionally inclusive)を挙げていました。
 
野鳥をめぐって人間同士がなんだか競い合っているみたいだ、と感じたことがあったので、「バードウォッチングにヒエラルキーがある」という言葉にうなずきたくなりました。どれほど鳥に詳しいか、識別をきちんとできるか、何種類見たことがあるか、みごとな写真が撮れるか、希少種を見たことがあるか、どこまで撮影に行ったことがあるかといった話題で、知らず知らずのうちに互いに優劣をつけているような場面に出会うと、観察対象であるはずの野鳥以上に人間の存在を強く感じます。そういうものとは無縁なところで愛でたいなと個人的に思い、図鑑やネットで鳥を見ることも多いです。そのため、バックグラウンドや知識に関係なく、ただそこにいる鳥を見たりその声を聞いたりすることに集中できるように、施設の環境や人々の考え方を整えていこうというお話にとても共感しました。
 
もうひとつ、おもしろいなと思ったのは、Birdability Mapという取り組みです。簡単にいってしまうと、ユニバーサルな設備・環境が整っている野鳥観察地を世界規模でマッピングしていこうという試みです。チェックリストが用意されていて、駐車場やトイレは車いすユーザーにも使いやすいか、ベンチはどのくらい置かれているか、道の形状はどうなっているかなどの項目を実際に現地を訪れた愛鳥家がチェックし、Birdabilityに送信。Birdabilityでその結果を世界地図にまとめて公開するそうです(現在作成中)。SNSで世界各地の野鳥の写真や動画を気軽に見られるようになり、「鳥を見に海外旅行に行くのもありだな」と思い始めていたところだったので、この地図ができたらぜひ参考にして鳥を見に行きたいと思いました。日本の野鳥観察地の情報を投稿するのも楽しそうです。
 
今回のウェビナーは現地時間で夜の7時から行われ、時差を計算してみるとこちらの朝8時からだったので、子どもが登園した直後でなんとか聞けるかなと考え、思いきって申し込むことができました(申し込み後、「Googleカレンダーに書き込む」というボタンがあったので押してみたら、自動的にこちらの現地時間に合わせて登録されたのですごいなと思いました)。時差を有効活用すると、こんなふうに海外でのイベントに参加しやすいこともあるんですね。
 
全編が英語で行われたため、私のリスニング力では全部に追いつくことはできませんでしたが、鳥好きという共通項でいろいろな国のさまざまなバックグラウンドの人たちとつながる可能性を感じました。主催者のHawk Mountain自然保護区は、その名のとおりタカなどの猛禽類を保護する場として作られたそうです。ウェブサイトを見ると広大な山々が広がるすばらしい景色で、ぜひいつか訪れてタカやワシやフクロウを見てみたいと思いました。
 
英語のウェビナーをブログにまとめようとすると、ひとつひとつの情報を確認したり訳したりするのに時間がかかり、自分の理解力はまだまだだなと痛感しました。今回のウェビナーは近々YouTubeに上げてくださるそうなので、公開されたらリンクをはろうと思います。
 
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復習方法を見直しました。

情報誌『Amelia』5月号の特集は、効果的な復習方法でした。課題提出後の復習方法を見直したいなと思っていたタイミングだったので、特集の内容を参考に、短時間でも復習ができる工夫を考えてみました。
 
*実際にここに書いた手順で一度やってみてから、少し内容を追記しました(2022/5/11)。
・まず、課題提出前に原文の疑問が残ったところ、解釈に迷ったところなどに色鉛筆で印をつけておく。余裕があれば、どう迷ったか、どこまで調べたかを原文にコメント機能で具体的に書いておく。
 
・時間がないときの復習(5分)
印をつけておいたところだけ確認する
 
・時間があるとき(30分)
訳例と原文を対訳表にする(WildLightなら簡単にできておすすめ)
うまいなと思うところにマーカー→WildLightで抽出、自作辞書に登録
訳例と自分の訳を突き合わせ、誤訳部分のチェック(訳文ファイルで校閲機能を使って)
 
・さらに時間があるとき(1時間~)
原文と訳例の突き合わせ
ノートにまとめる
他の受講生の訳文があれば目を通し、下記のように色分けしてマーカーをひく
(よい表現、とてもわかりやすい→ピンク
少しぎくしゃく、なめらかではない、わかりにくい→ブルー
意味が通じない、何を言っているかわからない→グリーン
原文を知らない読者のつもりでやってみる。
*この方法は、翻訳者の先輩がご紹介くださった枝廣淳子さんの『あなたも翻訳家になれる! エダヒロ式[英語→日本語]力の磨き方』にあったものです。
再度訳してみる
 
これまでは、復習をするならしっかり見直したいと思うあまり、まとまった時間が取れないとできないような復習方法をとっていたので、特集にあった最低限の箇所を「5分で確認できるようにしておく」工夫を取り入れました。ざっとであっても、復習がまったくできないよりは少しでも実行できたほうがいいと切り替えました。
 
文芸翻訳教室初回の復習も、上記の「さらに時間があるとき」バージョンで進めていて案の定途中で止まってしまっていたので、もう一度5分バージョンから始めて復習の流れを確認したところです。
 
以前、「勉強会に参加するなら、学んだことをすぐに活かす」というお話をある先輩から聞き、自分は話を聞くだけで満足して、日々の仕事等を理由に実際に取り込むことができていないなと反省したことがありました。今回は、お風呂の中でアメリアを読み、上がってからとりあえずスマホのメモ帳にこうしてみようと考えたことを書き込んでおいて、なんとか実行できました。
 
2回目の授業まで今回は少し余裕があり、連休明けのお仕事の打診がまだないため、かすかに浮かぶ焦りをかき消すためにもこのようなことをやってみた次第です。
 
日々少しずつ改善を図ります。



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