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ロイヤルベビーの名前の由来

ブログ翻訳004
今回はBBCのウェブサイトよりニュース記事を訳しました。
またまた名前つながりです

翻訳するにあたってBBCの窓口に可否を問い合わせたところ、
「非営利のブログなら、記事を訳して載せるのはOK。
ただし画像はBBCが著作権を持っていないものが多いので、転載NG」
という回答がありました。

BBCの記事はおもしろくて読み応えのあるものが多いので、
OKをもらえてうれしいです


ロイヤルベビー なぜジョージ・アレクサンダー・ルイスに?
by Finlo Rohrer 2013/7/24
元記事:BBCニュースマガジン Royal baby: Why George Alexander Louis?

ケンブリッジ公爵夫妻ことウィリアム王子とキャサリン妃の第一子は、ジョージ・アレクサンダー・ルイスと名付けられた。さて、この名前の由来は?

「賭け屋にはずれなし」という古い格言の勝ちといってもいいだろう。ジョージは一時男の子の名前の大本命で、オッズは下がり続けて3.0倍になった。アレクサンダーとルイスのふたつもいい勝負だった。

ひねくれ者は、男の子だとわかる前はアレクサンドラ(エリザベス女王のミドルネームのひとつ)が本命だったことを指摘するかもしれない。

この三つのうち、三番目の名前の縁故がもっともはっきりしている。ルイスと聞いてまっ先に思い浮かぶのは、フィリップ殿下の叔父ルイス・マウントバッテンだ。最後のインド総督だった彼は、カトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)が彼のヨットに仕掛けた爆弾に命を奪われた。

ルイス・マウントバッテンの父ルイス・オブ・バッテンベルク侯は、ウィリアム王子の高祖父にあたる。ルイスはウィリアム王子のミドルネームのひとつでもあり、そしてもちろん、フランスの17人の王の名前でもある(数え方によっては18人、19人とも)。

ルイスがロイヤルファミリーの血筋のひとつを称えているなら、ジョージという名はもうひとつの血筋と明らかにつながっている。

イングランドの守護聖人はセントジョージだが、ジョージという名がイングランドで定着するにはドイツ生まれの王ジョージ一世の到来が必要だった。ドイツで長く人気のあるこの名は、ギリシャ語に起源がある。

これまでに玉座に就いたジョージは六人だ。ジョージ三世はアメリカの植民地を失ったときの王だが、アラン・ベネットの舞台とその映画化作品のおかげで精神を病んでいたことはよく知られている。

その息子のジョージは間違いなく人一倍批判を受けた人物だ。彼の役でもっとも知られているのは『ブラックアダー3』のヒュー・ローリーといっていいだろう。このコメディでは、ジョージは大酒飲みの頭の弱い女たらしで極端に気品と知性の欠けた人物として描かれている。

実際のジョージは確かに大食漢で酒色にふけっていたが(『タイムズ』は彼を「根っからの道楽者」と呼んだ)、アイデア豊富な都市計画者で熱心な芸術のパトロンでもあったし、愚か者ではまずなかった。

もっとも近年のジョージたちはふたつの世界大戦時に王位にあった。一人はジョージ五世だ。1914年にドイツに宣戦布告し、いとこのドイツ皇帝ヴィルヘルム二世と戦った。

ジョージ五世は世間の強い反独感情を受け、王室の家名をザクセン=コーブルク=ゴータからイングランド風のウィンザーに変更した。

映画『英国王のスピーチ』で吃音と戦う姿が非常に感動的に描かれたのが、その息子のジョージ六世だ。洗礼名はアルバートで家族からはバーティーと呼ばれていたが、彼はジョージとして戴冠した。君主自身が自分の統治名を最終的に決定するという事実を思い出させる人物だ。

一方、アレクサンダーがイングランドやイギリス連合王国(UK)の王の名前であったことは一度もない。ただしスコットランドにはこの名をもつ王が三人いた。

しかし、子どもにアレクサンダーと名付けた親は、その名の後に「大王」という言葉がささやかれるのを耳にしないわけにはいかない。

有名な話だが、アレクサンダー大王は既知の世界の大半を制圧し、今までに存在したなかで最高の将軍としばしば称される。しかしアレクサンダーは円熟した人間ではなかった。叙事詩にもうたわれるほど大酒飲みだった彼は、酩酊して暴れた挙句、槍で友人を刺し殺している。彼はわずか32歳で病気か酒の飲みすぎにより命を落とした。

彼に続く二代のマケドニア統治者の名もアレクサンダーだったが(このうち一人はアレクサンダー大王の息子)、二人とも殺害されている。にもかかわらず、時代を下ってもこの名前は相変わらず統治者に人気がある。

おそらくもっとも成功しなかったアレクサンダーは、代々の東ローマ帝国の皇帝のなかで唯一この名をもっていた人物だろう。

彼について歴史家のノリッジ子爵はこう述べている。「アレクサンダー皇帝の治世でよかった点といえば、期間が幸いなほど短かったということだけだ」。

このアレクサンダーは、軽率にも非常に暑いなかでポロの試合をした後に亡くなったとされている。現代のアレクサンダーたちは彼の戒めを心に留めておいたほうがいいかもしれない。

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出典
BBC News Magazine
Royal baby: Why George Alexander Louis?
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-23444082
2013/8/4アクセス
Copyright BBC All Rights Reserved.


最後をチクリと皮肉っぽくしめているのが英国らしいな~と思いました。

本文中に出てきた『ブラックアダー』も、画像を見ただけでもかなりブラックな感じでした
ちなみに、主役は『Mr.ビーン』のローワン・アトキンソン、
ジョージ四世役のヒュー・ローリーは『Dr.House』の俳優さんです。

同じ名前の王様が何人も出てくる世界史は正直苦手だったのですが、
こんなふうにまとめた記事があると少しは覚えやすいのかも

『読んだよ』代わりにっといただけるとうれしいです。
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