歴史と本と翻訳と ~つばめ翻訳~

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I Have a Dream から50年


April+4th2C+1968+by+Nikkolas+Smith_2.jpg

『April 4th, 1968』
Copyright Nikkolas Smith All Rights Reserved.
※画像はThe Gun Showよりお借りしました。


ぞくっとするようなすごみを感じる画像です。

キング牧師の写真を加工したものだと知って見なければ、
私なら「ちょっと怖い」と感じてしまうと思います。
ヒップホップの歌手か誰か?と思うかもしれません。

この画像は、Nikkolas Smithさんというアーティストが作成したものです。
タイトルにはキング牧師が暗殺された日付がつけられています。

2012年に起きたトレイボン・マーティンくん殺害事件を受け、
彼がかぶっていたのと同じようなフードつきパーカーを
キング牧師の写真に貼り付けて加工されました。

マーティンくんは、夜、パーカーをかぶって歩いているときに
自警団のジョージ・ジマーマン氏にあやしまれ、
つきまとわれてもみあいになった後、銃で命を奪われました。

事件が起きたのは昨年ですが、
先月ジマーマン氏に無罪判決が出ました。

折しもワシントン大行進から50年目の節目となる今、
このような判決が出たことに怒りを覚えた人は多く、
この画像も抗議の意志を示すアイコンのように
ネット上で爆発的に広まったそうです。

公民権運動と必ずセットで登場する聖人さえ、
フードをかぶせたらあやしく見えるのか。

伝わってくるメッセージは痛烈です。

「あやしまれるようなことはするな」とは日本でも言いますが、
今回の判決を見ると、
「あやしまれたら殺されてもしかたがない」
と言っているように思えます。
特に、アフリカ系などのマイノリティの人たちは
「レイシャル・プロファイリング」といって
肌の色だけであやしいと思われて、警察に職務質問を受けることが多いのだそうです。
(警察は「肌の色を基準にしているのではない」と否定していますが、
結果的に、統計では圧倒的にマイノリティが多くなっているそうです)

行動や服装に気をつけていても、肌の色だけであやしいと言われたらどうすればいいのか。

「そりゃあひどい」とほかの国のことに憤慨しながら、
じゃあ自分はどうなのかというと、
外見や肌の色で人を判断することはない、とは
私には決して言えません。
身構えることもあるし、あえて遠巻きに見ることもあります。
いざ話してみると普通に話せて、ほっとするようなこともあります。

ただ見慣れないから、そんなふうに反応するのかもしれません。
でも、その反応が
アメリカでのレイシャル・プロファイリングとどう違うかと言われたら
私は言葉に詰まります。

「人種差別的な意識はなかった、
ただ、あやしくて怖いと思ったから撃ったんだ」
と、そこまではっきりしているものでしょうか。

私の中ではっきりしているのは、
「あやしいというだけで子どもが撃たれてしまった親はどんなにか辛いだろう」
ということだけです。

アメリカでの事件で日本ではあまり報道されていませんが、
ワシントン大行進の記念日である今日、
BBCニュースを聞いていると
キング牧師とからめて何度もこの事件のことが出てきています。

「更新は先になるかも」と言いながら、
やはり今日(現地時間で8月28日)、
キング牧師が演説をしたこの日に書きたいと思い、更新しました。


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