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つばめ翻訳のブログ

在宅フリーランスで翻訳業をしています。翻訳の仕事、勉強、イベント、読書と言葉について書いています。

『翻訳者育成コース』を申し込むまでのこと

前回の記事で、クラウン会員を取得できた要因のひとつは「翻訳学校を受講したことではないかと思う」と書きました。今回は、それがどんな講座だったか、どうしてその講座を選んだかを書きたいと思います。
 
●受講した講座
AIBS翻訳スクールの「翻訳者育成コース」を受講しました。講師は帽子屋さんこと高橋聡先生です。期間は2023年4月から10月までの半年間でした。
 
●講座申し込み当時の状況
翻訳会社に登録して仕事はしていたものの、日英翻訳のチェック業務(英訳において原文の解釈違いなどがないか、日本語ネイティブとして確認する仕事)を担当することが多く、ずっと学んできた英日翻訳に携わる割合を増やしたいと思っていました。
 
また、当時は仕事と並行して、越前敏弥先生の文芸翻訳講座をオンラインで受講していました。それ以前はほぼずっと通信講座で翻訳を勉強していたので、オンラインとはいえ先生とほかの生徒さんのお顔が見える状態で、自分の訳文がいつ俎上に載せられるかわからない緊張感を味わうのは、とても刺激になりました。課題を提出したときに迷った点について、先生が解説してくださる言葉をノートに書きながら理解を深めていくのも、「学んでいる」という実感がありました。
 
越前先生が「こういう緊張感を体験することで訳文の質も上がる」というふうにおっしゃっていたこともあって、「通信講座で翻訳を勉強することも可能だけれども、先生と対面しながら言葉について考えたり自分の意見を説明したりする緊張感が、自分の訳文を向上させるために必要な時期に来ているのではないか」と感じるようになっていました。
 
何よりも、実務関連の講座は受講経験が一度しかなかったので、実務翻訳の基礎をしっかり勉強し直したいと思っていました。
 
●講座を知ったきっかけ
そのような思いを抱えていた2022年秋に、JTF翻訳祭を視聴しました。そのプログラムのひとつ『翻訳業界における様々なキャリア』で、株式会社アビリティ・インタービジネス・ソリューションズの社員である塩﨑さんがお話されているのを聞いたことが、AIBS翻訳スクールを知るきっかけになりました。塩﨑さんの翻訳業務、キャリア、業界等に対するお考えとお話ぶりが印象に残り、「塩﨑さんがお仕事をされているのはどんな翻訳会社なんだろう」と思って同社を検索しました。そのとき、同社が翻訳スクールを運営していて、そのうえ以前から存じ上げていた高橋先生が講師を担当されていると知りました。翻訳力の土台となるような内容を高橋先生に直接ご指導いただける貴重な場があると知り、思いがけないめぐり合わせにわくわくしたことを覚えています。
 
●この講座にした決め手
コロナ禍以降、オンラインで授業を行う翻訳学校が増え、都心で開講している授業を地方にいながら受けられる機会も多くなりました。数多くある講座のなかからAIBS翻訳スクールの『翻訳者育成コース』を選んだ際は、下記の4点が決め手になりました。
 
①分野を問わない総合的な翻訳力の向上に重点を置いている
ビジネス一般で登録し、専門だといえる分野をまだ持っていない自分には、専門分野の土台となる「総合的な翻訳力」を重視しているこのコースがぴったりだと思いました。
 
②講師が高橋先生である
講師の高橋先生のお話は翻訳フォーラムのシンポジウムや辞書に関するウェビナーなどで何度もうかがったことがあり、発信されている情報も普段から拝見していたので、「高橋先生なら自分に必要な指導をいただけるはず」と感じていました。しず翻(静岡翻訳勉強会)にお越しいただくなど、直接お目にかかる機会もあったので、緊張感はありつつも生徒が萎縮せずに出席できる雰囲気の授業になることだろうという安心感もありました(これまでにオンライン講座でお世話になった越前先生、そして加藤洋子先生も、同じように穏やかな空気で授業を進めてくださり、ありがたかったです)。
 
③授業の時間帯と回数、課題分量といった条件が自分に合っていた
2週間に一度の授業が全12回、隔週木曜日の19:00~21:00というスケジュールでした。19時開始なら、夫が定時で帰ってきてくれれば、子どものお風呂と寝かしつけを頼んで授業に集中できました。半年間は短くはありませんが、全12回であれば夫が忙しい時期があっても調整を頼める範囲だと考えました。
 
毎回の課題分量の目安は申し込み前に事務局に問い合わせをして確認し、子どもの体調不良や仕事との両立を考えてもなんとか最後まで完走できそうだと思いました。
 
④カリキュラムと受講料のバランスに納得できた
カリキュラムは、
・高橋先生による英日翻訳の授業が9回と日英翻訳の授業が1回
・運営会社の社員で英語ネイティブの方による日英翻訳の授業が1回
・塩﨑さんによる翻訳コーディネーター視点から見た業界や今後の勉強の進め方についてのお話が1回
という構成で、充実した内容になっていました。
そして、やむを得ない理由で授業を欠席する場合は、講義日から1週間以内であれば録画を視聴できる制度もありがたかったです。
 
さらに、翻訳課題の答案は毎回高橋先生が添削してくださるとのことでしたので、とても良心的な価格設定だと思いました。
 
実務翻訳の基礎が学べる(専門分野が指定されていない)他校の講座と「翻訳者育成コース」の条件を一覧表にし、特色などを比較して、最終的に上記の4つが決め手になって申し込むことにしました。
 
良心的とはいえ私にとってはまとまった金額だったので、いざ申し込んで振り込むときには少し勇気が要りました。それでも、「高橋先生のお話を隔週で12回も聞くことができる。年に一度聞くだけでも知恵熱が出そうになる、あの翻訳フォーラムでうかがうようなお話を!」という期待があったからこそ、申し込みに踏み切ることができました。
 
翻訳者育成コース」は今春も開講予定とのことで、現在申し込み受付中だそうです。
 
(*高橋先生が副会長を務めていらっしゃる日本翻訳連盟[JTF]をはじめ、通訳翻訳関連の4団体が詐欺まがい翻訳講座について注意喚起の声明を発表しています→こちら
 
翻訳は、語学力不問でAIを使ってできる仕事ではありません。翻訳を学ぶ機会を探すためには、本当の翻訳力につながる講座かどうかを見極めることが大切だと感じています。)
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