歴史と本と翻訳と ~つばめ翻訳~

個人事業者つばめ翻訳。翻訳をめぐるあれこれを書いたり、海外記事を翻訳したりしています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

翻訳と月

原文と訳文の関係は、地球と月のようなものでしょうか。

つかず離れず。
ふたつの距離は一定ではなく、近づくこともあれば遠ざかることも。

翻訳修行を始めてから、原文との距離の取り方をずっと考えています。
近すぎれば日本語としては違和感が残り、
離れすぎればただの別個の文章となってしまう。
固定された正解はないから距離は一定ではなく、
題材や文脈によってもっともふさわしい距離感は変わるように思います。

訳文は、実際の月と違い、原文という名の地球と引力で結ばれてはいません。
すばらしい原文にはもちろん引力が備わっているのでしょうが、
月側にそれをくみとる力と意識がなければ、
軌道からそれてあらぬ方向へ飛んで行ってしまいます。
未熟者の私は、軌道からはずれて
ブラックホールのようなところでさまよってしまうことも度々です。

今日は、以前受けた課題の復習をしました。
先生の文章はまさに原文と「つかず離れず」で、
私が悩んだあげくに原文と語順を変えて訳したところも
原文とほぼ同じ形で日本語に置き替えられています。
自分の訳文に先生の訳例を赤ペンで書き入れていくと、
文章の違いがよくわかりました。
落ち込むというよりは、
自分の進む道の果てしなさに茫然としているというほうが近い心持です。

今宵の空には中秋の名月が輝いています。
先ほど見上げましたら、距離は遠いようですが、強い光を放っていました。

つかず離れず、満月のときも三日月のときも、
その時々の美しさを出せる訳文を書けるようになりたいです。


『読んだよ』代わりにっといただけるとうれしいです。
にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へ
にほんブログ村

にほんブログ村 英語ブログ 英語学習者へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。