歴史と本と翻訳と ~つばめ翻訳~

個人事業者つばめ翻訳。翻訳をめぐるあれこれを書いたり、海外記事を翻訳したりしています。

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「海の向こうに本を届ける」

2014年になって初めて投稿いたします。
みなさま、どんな年明けをお過ごしでしょうか。
今年もどうぞよろしくお願いいたします

さて、昨年から年をまたいでこの本を読んでいました。
20140106.jpg
(画像はAmazonよりお借りしました)

著作権エージェントとして
日本の本を海外に売り込むために奔走してきた女性の自叙伝。
栗田さんは小川洋子さんの作品を海外に紹介した立役者でもあります。

ページをめくりながら今までに読んだ海外作品が頭に浮かび、
「あの本の後ろにもこんな人たちがいたんだな」と思いました。

版権についての基本的な説明は書かれていませんでしたが、
海外作品や日本の作品の版権をめぐって
著作権エージェント、作家エージェント、海外と日本の出版社がどのように交渉し、
本が世に出されるかという「動き」の部分がなんとなくつかめました。
こんなやりとりが水面下で行われているとなると、
やはり個人で版権の有無をエージェントに問い合わせても
答えてもらうのは不可能だなと思いました。
「版権=著作権エージェントの商品・資産である」ということがよくわかりました。

本にまつわるたくさんのエピソードの中で特に印象深かったのは、
国際的な共同出版という形で世に出された
レオナルド・ダ・ヴィンチの「マドリッド手稿」の復刻版に関する話でした。
第一人者がダ・ヴィンチの鏡文字を6年もかけて現代イタリア語に翻訳した後、
さらに各国のレオナルド学者が自分の母語に翻訳して完成させたそうです。
一流の研究者たちが「たった一語の解釈のために何時間もかけた」というのを読んで、
「これは翻訳者が画になる話だ」と思いました。
稀代の天才の言葉を現代語に訳すなんて、なんと華がある翻訳でしょうか。

栗田さんは絵本も多く扱っていたので、
絵本をめぐる海外の出版社とのやりとりやブックフェアなどのエピソードもたくさんあり、
絵本に興味がある方にもおすすめの1冊です。

書店や司書など、本をめぐる人々についての本を読むのが好きなのですが、
また新しく本の後ろにいる人たちの姿を知れたように思います。

『読んだよ』代わりにっといただけるとうれしいです。
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