歴史と本と翻訳と ~つばめ翻訳~

個人事業者つばめ翻訳。翻訳をめぐるあれこれを書いたり、海外記事を翻訳したりしています。

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1913年のWebster's Dictionary

現在、翻訳会社からいただく仕事と並行して、
ノンフィクション書籍の下訳を担当しています。

その原文に19世紀に書かれた文章の引用があり、
あれこれ辞書を引いてもどうしてもわからない部分がありました。

そこで思い出したのが、
翻訳のレッスン」の中で深井先生が挙げられていた
Webster(ウェブスター)の1913年版の辞書。
引用箇所と時代が近いので、
もしかしたら当時の定義がヒントになるかもしれないと思いました。

著作権が消滅していて、ネットからダウンロードできるとのことだったので、
どれどれと検索してみると、ありました。
しかも、自分で先日導入した辞書ブラウザ、EBWinで使えるデータが!!
Webster's 1913 (EPWING)
データで検索できるだけでもありがたいと思っていたのですが、
自分のPCにダウンロードして辞書形式で見られるなんて感激。

すぐにダウンロードして引いてみました。
すると、原文で悩んでいた単語の定義も
確かに現在の英英辞書と違っていました。
残念ながら、以前の定義がわかっただけでは
原文の謎は解決できなかったのですが、
100年経つと辞書の定義は変わるものだということを
身をもって実感しました。

持っている辞書でも
古語表現や文語表現が載っている単語もあるので、
古い定義の要素も最新版に含まれているのだと思い込んでいて、
古い時代のものを訳すときに
原文と近い時代の辞書を引くことの有用性に今まで気づいていませんでした。
反省…。

歴史物、古い物好きとしては、
「1913年の辞書が読める」というだけでわくわくしてしまいます。

さて、古い本つながりで思い出したのが、
以前、地元の図書館で見つけたこちらの本です。
中江兆民の「一年有半」。
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※クリックすると拡大します。

「中江兆民のこの本がおもしろい」とネット上で見て
ためしに図書館で検索してみたら、
なんと初版と同年の明治34年(1901年)版があったのです。
しかも、ビニールのカバーをかけた状態で
通常通り貸し出してもらうことができました!

100年以上前の本を家に持って帰ることができるという
そのこと自体に胸が震えましたが、
旧仮名遣いだったので結局読むことができず…。
でも、年月を経た褐色の表紙と筆遣いと活字がなんともいえない味わいで、
当時の人たちの知識や意識がちょっとこちらに伝わってくるようで、
その本を手に取り愛でることができたのが、よい思い出になっています。


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